バージョン5.5.0 リリース情報 で実装された ユーザー検索条件 の機能を使用するとログインしているユーザー情報を取得し、その値を検索条件に利用することができます。
この機能を利用した簡易的な承認ワークフローの作り方をご紹介します。
~大まかな流れ~
- ユーザー検索条件の作成
- クエリー作成
- CL連携設定
- メール配信設定
【ユーザー検索条件の作成】
- メニュー>管理>ユーザー検索条件をクリックし、左上の追加ボタンをクリックすると「ユーザー検索条件情報」の画面が表示されます。
ユーザー検索条件ID:キーとなるIDを英数字で入力します。
ユーザー検索条件名:名称を入力します。
- 保存するとユーザー検索条件の画面に戻るので、「ユーザー」をクリックして実際の紐づく値を登録します。(CSVから一括で登録することも可能。)
【クエリー作成】
ワークフローの明細ファイルを使用して、ワークフローのクエリーを作成します。
ユーザー検索条件を利用するため、選択条件の入力画面で条件に設定します。
★設定ポイント:条件タイプは「固定」を選択し、条件データには半角ブランクを入力しておきます。
※条件データに「半角ブランク」ではなく、任意の値を入れておくとユーザー検索条件で設定していないユーザーでログインした場合、設定した値が初期値としてセットされます。
【CL連携設定】
- PHPQUERYと連携するCL/RPGをAS側で作成
申請番号をキーとしてステータスと承認者、承認日を更新するRPGが下記の画像になります。
- 作成したCL/RPGをPHPQUERYのCL連携に設定
メニュー>管理>CL連携 をクリックし、作成したクエリーの「実行中プログラム」をクリックします。
SEQにはCL/RPGに渡すパラメータに番号をふり、実行ボタン名称は承認として、保存します。
【メール配信設定】
メニュー>管理>スケジュール をクリックし、作成したクエリーのスケジュールをクリックします。
月曜日から金曜日の朝9時にメール配信がされるようにスケジュール登録をします。
同様に「配信設定」をクリックし、メールの配信先等の設定をします。
以上で作成・設定が完了となります。
このクエリーを利用するユーザーにクエリー権限を付与しておくと、各ユーザーのクエリー実行画面の検索条件にログインユーザー情報がセットされた形でクエリーが表示されます。
以下は実際に実行した結果になります。
- ユーザーID:31210でPHPQUERYにログインし、実行するクエリーをクリックします。
ログインユーザーのユーザーIDが自動的に検索条件にセットされているので、このまま実行します。
- 実行するとクエリーの結果が表示されるので、承認するデータ「S10002」にチェックを入れ、承認ボタンをクリックします。
- 別のユーザーでログインしてみます。
同様に承認ワークフローのクエリーをクリックすると、ログインユーザーIDが検索条件にセットされています。
- 毎朝9時時点で未承認のデータがある場合、メール配信をする設定をしたので、未承認データがある場合下記のようなメールが届きます。
PHPQUERYで承認ワークフローを作成する方法のご紹介は以上となります。
承認するデータにチェックを入れ、承認ボタンを押すとCL連携が走りデータが更新されますので、複数のデータにチェックを入れると、複数明細が更新され、一括承認も可能です。
今回、メール送信は毎朝9時に未承認データがある場合にメールを配信するという設定にしましたが、
例えば承認が完了したら申請者にメールを通知するといった運用も可能です。
ぜひお試しください!
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