概要
5250エミュレータ機能等を提供するAccess Familyは、以前はWindowsアプリケーションで提供されていました。WindowsアプリケーションのClient Access製品のサポートはすでに終了し、JavaベースのACS(Access Client Solutions)での提供になっています。
※Client AccessがサポートしているのはクライアントOSはWindows8までです
ACSにはClient Accessで作成して利用していた各定義ファイルのマイグレーション機能(変換機能)があります。
マイグレーション対象ファイル
マイグレーション機能で対応しているは以下のファイルです。
ファイル |
変換対象のファイル拡張子 (Client Access) |
変換後の拡張子 (ACS) |
移行ツールメニューの場所 |
データ転送定義 | *.dtf, *.dtt | *.dtfx, *.dttx | データ転送機能 |
5250セッション定義 | *.ws | *.ws | 5250セッション管理機能 |
バッチ定義 | *.bch | *.bchx | 5250セッション管理機能 |
キーボード定義 | *.kmp | *.kmp | 5250セッション管理機能 |
ポップパッド定義 | *.pmp | *.pmp | 5250セッション管理機能 |
ツールバー定義 | *.bar | *.bar | 5250セッション管理機能 |
移行ツールの使い方
移行ツールはACSのメニューから起動します。
データ転送定義はデータ転送機能の画面から、それ以外のファイルは5250セッション管理機能にメニューがあります。
※ファイルの状況によっては変換エラーになります。例えば変換元の定義ファイルをテキストエディ―等でカスタマイズしている場合、変換エラーとなる場合があります。
1. データ転送定義の変換
(当記事はACSバージョン: 1.1.8.8で作成しております)
ACSを起動して、[一般] -> [データ転送定義] を開きます。
[アクション] -> [データ転送マイグレーション] を開きます。
[追加] ボタンで変換したいClient Accessの定義ファイル(*.dtf, *.dtt)を選択し、出力先を選んで、[OK] ボタンで変換を実行します。
2. データ転送定義以外の変換
ACSを起動して、[管理] -> [5250セッション管理機能] を開きます。
[ファイル] -> [インポート] を開きます。
[追加] ボタンをクリックして、変換対象のファイル(*.ws, *.bch, *.kmp, *.pmp, *.bar)を選択し、出力先を選んで、[OK] ボタンで変換を実行します。
バッチ実行方法
ACSでデータ転送をバッチ実行する際には、以下のコマンドをバッチファイルに登録して実行ください。
1)ログインコマンド(ダウンロード/アップロードの前に実行)
java -jar C:\....\IBM\ClientSolutions\acsbundle.jar /PLUGIN=logon /SYSTEM=[IBM iのIPアドレス or ホスト名] /USERID=[userid] /PASSWORD=[password]
2-a)ダウンロードコマンド
java -jar C:\...\IBM\ClientSolutions\acsbundle.jar /PLUGIN=download /userid=[userid] C:\...\xxx.dtfx
2-b)アップロードコマンド
java -jar C:\...\IBM\ClientSolutions\acsbundle.jar /PLUGIN=upload /userid=[userid] C:\...\xxx.dttx
参考情報
・ACS入手先(リンク先のDownloads for...にお進みください)
https://www.ibm.com/support/pages/ibm-i-access-client-solutions
・IBMインターネットセミナー記事
IBM i Access Client Solutions 1.1.6 データ転送の移行新機能ご紹介 201609.pdf (Box)
・Automating ACS Data Transfer
https://www.ibm.com/support/pages/automating-acs-data-transfer
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